外国産昆虫の国内繁殖問題

1999年の法律改正で外国産昆虫の輸入が認められるようになりました。
それに伴い外国産昆虫の国内繁殖が問題視されています。

TVでも取り上げられましたが、
●山形県でアトラスオオカブト
●神奈川県厚木市でコーカサスオオカブト
●和歌山県ではクヌギのウロからパラワンヒラタクワガタ
などこれ以外にも多数報告されているそうです。

これは、次のような問題を引き起こす可能性があります。
●天敵がいないため日本の生き物を脅かすほど爆発的に増えてしまう
●日本の昆虫と交雑し日本古来の昆虫が居なくなってしまう

実際にヒラタクワガタは交雑種が見つかっていますし、オオクワガタも同様です。

2005年の春に施行された「特定外来生物法」による輸入・飼育規制では、著名運動などの働きかけ等により、最終的にクワガタ・カブトムシなどは対象から外れましたが、このまま被害が増えると輸入・飼育の規制はもちろん、外国産種の昆虫を害虫と認定し、強制排除に踏み切る可能性もあります。

こういった事を防ぐためにも次の点に注意し飼育を楽しみたいと思います。

1. 飼育ケースのフタをきちんと閉めること
  昆虫は思ったよりも力が強くフタの閉め方が悪いと簡単に脱走してしまいます。
2. 産卵木・マットなどを処分する際は注意すること
  産卵木やマットなどに見落とした卵や幼虫が残っているという事は珍しくありません。産卵木・マットなどを廃棄する際には燃えるゴミとして処分するなど注意すること。
3. 責任をもって飼育すること
  飼育している昆虫は必ず最後まで面倒をみる。
どうしても飼育できなくなった場合は、責任持って飼育してくれる人を探すが、ネットを通じて引き取りの受付をしている専門ショップさんがありますのでこれらを利用すると良いと思います。
引き取りを行っている専門ショップさんは下記バナーサイトで紹介されています。

もしよろしければ以下のサイトもぜひ一度ご覧下さい。


環境省『外来生物法 〜特定外来生物による生態系等に係る被害防止に関する法律〜